2024/6/8

杏林大学医学部 – 英語の傾向と対策

こんにちは。究進塾 編集部です。

今回は杏林大学医学部の、試験対策についての解説です。2022年の試験問題を元に、傾向と対策についてお伝えします。

📝この記事を読んでわかること
・解答形式、解答時間、出題内容
・問題の難易度
・参考書、問題集の有効的な使い方

はじめに
この記事は、究進塾の英語講師、細田朗先生の解説動画を参考に、作成しています。音声を聞ける環境の方はぜひ動画をご覧頂き、細田先生の講義の雰囲気を掴んでいただければと思います。

動画紹介
【究進塾】医学部受験チャンネル
【2022年版】杏林大学医学部 英語の傾向と対策
(所要時間: 13分36秒)

講師:細田朗

早稲田大学教育学部英語英文学科卒。 第二言語習得法に基づいた音読を重視した英語指導法が特徴。TOEIC945点。英検1級取得。医学部受験生への指導経験・合格実績も豊富な講師です。☆医学部受験対策の詳細はこちら

 

 

問題の傾向

解答時間:60分
医学部入試だけでなく大学入試の中でも、英語の試験時間で60分は短い方です。

解答形式:完全マークシート方式
記述は出ていません。もちろん、今後記述が「絶対に出ない」と言い切ることはできません。しかし少なくとも近年はマークシート方式が続いています。

💡記述がある大学を併願する場合優先順位は、「記述式入試がある大学の対策」です。

記述がしっかりとできていれば、マークシート方式は基本的に解けますが、逆はそうはいきません。マークシートの対策をいくらしても、記述ができるようにはなりません。

杏林大学以外で、記述の出題がある大学を受験する場合、記述試験対策を優先しましょう。

出題内容

まずは一度、過去問を解いてみましょう。実際の出題内容は、自分で解いて実感した方が良いです。なので、まだ解いてないという方は、一度取り組んでみましょう。

出題内容は、簡単に説明します。

問題の構成

大問は全部で4つです。

大問1:文法・語彙系の空欄補充問題
比較的スタンダードな空欄補充。

大問2:語句整序問題
単語を並び替えて文にするタイプの問題。

大問3:文整序問題
単語ではなく、1文を並び替えて自然な流れにする問題。

大問4:長文読解
長文読解ですが、2つにわかれた長文があり、それぞれに対して問題がついています。「長文2つ」という数え方もできますが、各文章の量は多くありません。2つあっても、そこまで大きな負担にはならないでしょう。
文章の内容は、医学系に偏らず、他の分野の文章もたくさん出てきます。

今回は、2020年度~2022年度まで出題内容を参考に解説しますが、それ以前の大問構成も少し見てみると、次のような特徴があります。

2022~2020年は先述した通りの構成です。それ以前の、2019~2017年までの3年間は、会話文の問題、文中の誤りを指摘する問題が出ています。

これらの問題は、2020年度以降、消えています。

こうした問題がまた復活する可能性もありますが、ここ3年間はずっと安定して、大問4つの構成です。そのため、この3年間で出た問題が出題されると考えて対策をするのがよいかと思います。

難易度

標準的です。医学部の中では標準的な難易度です。他の大学と比べるともちろん難易度は高いですが、英検でいうと準一級ぐらいのレベルまでが出題される印象です。

完全マークシート方式なので、最低でも7割ぐらいは取っておきたいところです。英語が得意な人は、できれば8割以上の得点が取れると、かなり合格が近づいてくるはずです。

学習方針

大問1:文法・語彙系の空欄補充問題
文法、語法系を網羅した参考書を1冊仕上げていきます。例えば『VINTAGE』『Next Stage』などの、いわゆる網羅系の参考書を使用します。

大問2:語句整序問題
単体で参考書を使って対策をしていく必要はないと考えられます。大問1の対策と同じく『VINTAGE』などを使っていけば、十分対応できるはずです。

大問3:文整序問題
文整序問題に対応した参考書があまりありません。そのため、過去問を使って、形式に慣れていくことが対策となります。

大問4:長文読解
英検準1級レベルまでの文章を速読できるように練習します。

対策用テキストについて

医学部に必要なテキストを全てリストアップすると、暴対な量になるため、特徴的なものだけをピックアップします。

①『英検文で覚える単熟語 準1級
こちらはかなり使えます。杏林大学の場合、医学部に特化した文章だけでなく、他の分野の長文が出やすい傾向にあります。むしろそちらがメインと言えます。そのため、医学部に特化した長文問題集よりも、色々分野を扱った参考書の方(英検の問題集、長文の参考書など)が、杏林大学医学部の受験対策におすすめです。

しかも『英検文で覚える単熟語 準1級』の中には、医療に関する文章も含まれているため、医療系の分野もカバーできます。

②『VINTAGE』『Next Stage
文法・語法系を網羅した参考書として使うと良いです。

③『大学受験スーパーゼミ 全解説 頻出英文法・語法問題1000
②に対する問題集として、この問題集をおすすめします。

気をつけるべきポイント

実際に対策する上で、受験生に気をつけてほしいポイントをまとめました。

①「医学特化」より「基礎」

医学部受験というと、

「医学に特化した長文をどんどん読まなきゃ」
「医学に特化した知識を入れなきゃいけないのかな」

このように思う受験生は多くいるでしょう。

しかし、杏林大学医学部の入試問題は、各設問において、医学以外のテーマからの出題がほとんどです。長文で少し医学系の内容が出ることもありますが、ほぼ医学以外のテーマが出ると言えます。

医学に特化した対策をしてしまうと、他の部分が疎かになり、かえって点数が取れないことになりかねません。

必ず、しっかりと基礎的な英語力を固めることから始めてください。その上で、そこで初めて医学に特化した知識を追加で入れていくのがおすすめです。

②1つの参考書を多角的に学ぶ

医学部受験生は、色々なことをやらなければいけないため、受験対策の参考書が増えていく傾向にあります。

しかし、時間は限られています。あれこれどんどん手を出しても、全てを完璧に仕上げることができず、結局は全部中途半端になってしまう可能性があります。杏林大学は、せっかく比較的基礎的な出題なのに、そこで点数を落としかねません。

色々な参考書に手を出すより、1つの参考書を使い、限られた数・必要最小限の参考書をきっちりと固めることを目指していくべきです。

💡「最小限の参考書を仕上げる」やり方とは1つの参考書を「多角的に学ぶ」というのは、ただ問題集を解いて終わりにするのではなく、様々な使い方をするということです。

例えば

・1度解いてみる
・次に音読をしてみる
・附属の音源でリスニングできるか試す
・和訳を元に英語を生み出す練習をする

このように、1つの参考書であっても、色々な形、色々な角度で使っていくことができるわけです。

色々な角度から練習すれば、1つの参考書を使うだけでも、様々なタイプの問題に対応することができるようになります。

へたに色々な参考書に手を出して混乱してしまうより、最小限の参考書に絞り、多角的な角度から勉強した方が、結果的に合格に近づけるはずです。

おわりに

杏林大学医学部を受験する際に、英語対策で必要なポイントは以下の通りです。

・医学特化よりも基礎の学習
・1つの参考書を多角的に学ぶ

医学部受験生だからこそ、医学の内容に特化した対策をしなければと思い、多くのことに手をつけがちです。しかし、むしろそれが逆効果になってしまうことがあります。

学習のポイントに注意しながら、対策を進めていくと良いでしょう。

受講にご興味のある方やご質問などのある方は、「無料体験授業をご希望の方」からお気軽にお問い合わせください。

究進塾 編集部

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