2016/8/16

合格レベルまで必要な授業時間は?

お問い合わせでよくいただくのが「合格レベルまでどのくらいの授業時間が必要ですか?」という質問です。

こちらについては、個人差が大きいので、これまで「個人差が大きいため一概には言えません」と回答してきました。 ただ、大まかにですが傾向はあるので、それについて書いてみようと思います。

ここではレベルの目安として河合塾記述模試の偏差値を目安とさせていただきますが、

教科書レベルの基礎知識が定着していない状態(偏差値45~50)から、難関大学合格レベル(偏差値65以上)まで持って行くのに、当塾の個別指導で以下の授業時間が必要と考えています。

 

英語・数学(ⅠA・ⅡB・Ⅲ)・国語(現代文・古文・漢文):2時間×週2回×48週=192時間

物理・化学・生物:2時間×週1回×48週=96時間

世界史・日本史・地理:1.5時間×週1回×48週=72時間

 

もちろん最初に言ったとおり、成果には個人差がありますので、もっと短い授業時間で成果を出す方もいれば、上記時間を受講したにもかかわらず、伸び悩む方もいます。ただ、概ね、上記の授業時間を受けて、毎回講師から出される宿題を100%こなしてくれば、結果は出ることが多いです。 ちなみに、追加で注釈を1つ言いますと、上記授業を一気に短期間(2~3ヶ月)で受講した場合、成果はより出にくくなります。と言いますのは、上記授業時間は、授業と授業の間に、宿題や授業の復習を行なうことが前提となっているためです。短期間につめて受講する場合は、授業と授業の間が少ない中で大量の宿題をこなさなければならなくなるので、定着度も落ちますし、知識も抜けやすくなります。

12ヶ月(またはそれ以上)かけて伸ばして行くというのがより自然です。

これを見て「ずいぶん多いな」「こんなに授業を取らないといけないの?」と感じた方もいると思います。上に書いたのはあくまで一から講師が導いて行くという場合の授業時間なので、受講時間を減らすことも可能です。

少なめの受講時間で効率よく成績を伸ばしている方に共通するのは「自習である程度まで頑張れる」という点です。

大学受験に必要な絶対量は決まっているので、それをある程度まで自分で負担をして、残りの「自力ではどうしようもない部分」だけを講師に頼るのか、それとも全部塾に丸投げするのか、と認識してもらえればと思います。

自習で取り組みやすい市販参考書は沢山出ています。また、Amazonでレビューも豊富にありますので、その評判を見たり、自分で本屋で手に取って、気に入った参考書をまずは自習で取り組んでみる。そして、どうしても独学で難しい科目について、先生を探す。こういう進め方が実は一番自然だと思います。また、このような流れを経て当塾に来ている生徒さんは、比較的少ない授業時間で成果も出やすいです。

逆に、「何もわからないけど、とりあえず何から何までお願いします」という方は、授業時間が多くなるだけでなく、その割に伸び悩む傾向にあります。(おそらく講師依存度が強すぎるのと、自分で考えないという点が密接に関係している気がします)

まずは参考書を使って自習で頑張ることで、本当に必要な授業が見えるはずです。

ちなみに、市販参考書については当塾でも情報を集めていますので、もしお困りの際はご相談ください。学習計画を作ることもできますので、それだけ作って、自分で進めてみてから必要な授業を受講するというのは効率的だと思います。

究進塾代表 : 並木陽児

大学受験の化学を教えています。趣味は読書と野球観戦(ベイスターズファン)、カレー食べ歩き、子供の遊び場開拓。1児の父として子育てしていることから、最近は幼児教育にも関心を持っています。

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