2021/3/9

理想的な個別指導の受け方

今年の入試で長年の志望校であった医学部に見事合格された小山さんのインタビューをしていて感じたことがありました。

医学部や旧帝大、早慶といった、いわゆる「難関」と呼ばれるところに合格する方には共通点があります。それは、最も効率のよい個別指導の受け方をしているという点です。

具体的には、次のような特徴があります。
・授業では、講師への質問がメイン
・予習、復習は当然してきている
・質問のレベルが高い(=自分で調べれば分かることは聞かない)

総じて、授業に対して非常にハングリーに臨むということが特徴です。

当塾の個別指導は、生徒さんのレベルや希望に合わせるため、生徒さんによっては、授業内で演習してもらうということも当然あります。むしろ、全体としては、演習時間を取る授業の方が多いのですが、難関校に合格する方は高い割合で、授業内で演習をしたがりません。理由としては「その時間がもったいない」からです。

「先生の貴重な時間を演習するなんて勿体ない」。このセリフが生徒から出てきたら、講師側は「この生徒は相当なレベルだな」と感じます。

演習時間は自習中に十分に取った上で、先生に聞きたい質問をまとめて来る。そして、それを授業時間で解消する。

これが最も効率の良い個別指導の受け方です。

もちろん、当塾でもこのような効率的な受け方をしている生徒さんは決して多くありません。むしろ、1割にも満たないのではないでしょうか。
ですが、この1割の方は高い確率で志望校に合格しています。

逆に言えば、言われた宿題はしっかりこなしてくるが、質問のレベルが低い、または質問がほとんど出てこない生徒さんは、難関校が志望校だった場合、あと一歩で届かないケースが多いです。

当塾にいらっしゃる生徒さんは、入塾の時点で「難関」の大学・学部を目指す方が多いので、このような理想的な受け方にして行くべく、意識改革をしようと試みているのですが、容易ではありません。

生徒の受講姿勢を、大まかにレベル分けすると、以下の3つに分類できます。

レベル1. 言われた宿題もきちんとやってこない(受講生の3割程度)
レベル2.言われた宿題はきっちりやってくるが、質問がない、もしくは質問の程度が低い。(受講生の6割程度)
レベル3.言われた宿題はきっちりやってくるのに加えて、高度な質問を準備していてぶつけてくる(受講生の1割程度)

ですので、当塾としては、入塾時点でレベル1の生徒さんは、レベル2に導いて行って、最終的にはレベル3に持って行くという指導を目指しています。
ただ、実際に、1年間でレベル1→レベル3まで進んだ生徒さんは私の記憶ではいません。2年以上かかってというケースであれば(わずかですが)あります。
また、レベル2から、レベル3に到達したという生徒さんはいます。

ですので、自分の現在のレベルがどこかを把握して、次のステップに進むことを目指すように心がけるとよいでしょう。

究進塾代表 : 並木陽児

大学受験の化学を教えています。趣味は読書と野球観戦(ベイスターズファン)、カレー食べ歩き、子供の遊び場開拓。1児の父として子育てしていることから、最近は幼児教育にも関心を持っています。

© 2001–2024 究進塾 All Rights Reserved.