2016/1/29

連絡の窓口は本人に

究進塾では、小学生から大学生、社会人に至るまで様々な塾生が学んでいます。そこで多数の生徒の指導事例を見ていて気づくことがあります。

それは、「親御様からの自立度と塾生の学力の伸びが比例している」ということです。

小学生については親御様の意向が強いのは仕方ないとして、遅くとも高校生については、入塾後は自分で窓口になるべきだと思っています。(むしろ、中学生でも早すぎないと思います)

が、中には親御様が常に窓口になっていて、スケジュール管理から、休みの連絡、講師変更依頼まですべて親御様が連絡をするケースがありました。

もちろん「子供にはより勉強だけに集中してほしい」「子供に任せたら変な失敗をするんじゃないか」「自分が交渉した方がスムーズじゃないか」という親心から来るというのは理解できます。ただ、残念ながら、こういった塾生ほど学習へのモチベーションが低い、または極端に不器用だったり、直前期で失速してしまう、などいずれにせよ伸び悩む傾向があります。

逆に、高校生でも自分で見学に来て、自分で入塾を決めてから親御様に伝えるという塾生もいます。こういった方はその後の連絡も塾生自身が窓口になりますが、自立心があり、伸びる傾向にあります。

お子様の勉強のモチベーションが上がらず、悩んでいる親御様にぜひお伝えしたいのは「ほどよい距離をとり、自立を促すことを第一に考えてほしい」ということです。その際には「多少の失敗には目をつぶる」という心構えが必要です。「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがありますが、成長するには「自ら気づく」ということが不可欠です。その際には、時にはつまづいてケガをして気づくこともあるでしょう。ただ、そこで「ケガしないように」と親御様が気を回して手を差し伸べるとお子様が自ら気づくタイミングを奪うことになり、結果的にお子様の成長を妨げることにしかなりません。

どうか「転んでも起き上がるのを待つ」というどっしりとした姿勢で見守ってください。それには勇気が要ります。でも、とても大切なことなのです。

ちなみに、究進塾では、できるかぎり高校生以上は生徒本人が窓口になって、スケジュール連絡、休みの連絡をするようお願いしています。

究進塾代表 : 並木陽児

大学受験の化学を教えています。趣味は読書と野球観戦(ベイスターズファン)、カレー食べ歩き、子供の遊び場開拓。1児の父として子育てしていることから、最近は幼児教育にも関心を持っています。

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