小山さん合格インタビュー2

岩手医科大学医学部に合格された小山さんと、担当講師の上田昂講師に究進塾代表の並木がインタビューしました。

特異な経歴

並木:小山さんのこれまでの経歴をご紹介いただけますか?
小山:はい、まずは1浪目ですが、高校がまあまあの進学校だったので、みんな駿台の東大クラスに入る感じだったんですね。でも、僕は基礎が全くできていなくて、センター試験でも7割行かないくらいでした。なので授業についていくことができず、前期でやめて、後期は宅浪しまして、当時は勉強の仕方も分からなかったので、志望校に合格した人のおすすめする問題集をやれば上がるんでしょっていう単純な考え方だったんですけど、基礎ができていないので、積み上がって行かないんですよね。1問解くだけでもすごい時間がかかるんで次に進めないという繰り返しで・・・。それで結局医学部はダメだろう、どこか仮面浪人先を見つけようって考えて、それで選んだのが自宅から通える宇都宮大学でした。そこには合格したので、2浪目は前期だけ大学の授業に出席して、後期は休学して臨んだんですが、医学部には届きませんでした。3浪目は休学して、夏までは宅浪しながらアルバイトしていました。後期は東京にある個別指導に半年間だけ通いました。模試では筑波大学の工学部はA判定が出ていたので、宇都宮大学に戻るよりは心機一転ということで筑波大学を受けて合格しました。4浪目は、筑波大学に入って諦めようと思っていたのですが、あともうちょっとな気がしていて、父親に相談したんですけど、父親からの条件が「挑戦してもいいけど、必ず必修科目は全部単位取ってこい」というものでした。自分も「分かった」ということで受験勉強はすきま時間を中心にしていました。

並木:忙しかったんじゃないですか?
小山:それはもう・・・地獄でしたね(笑)。直前期は大学の定期試験と入試が重なっていたんで本当に大変でした。あと、つくばまで通っていたので、それもありますね。自分は怠惰なので家から通った方が朝早く起きられるし、通学時間も勉強できるだろうってことでそうしたんですが。

並木:4浪目がきつかったですか?
小山:一番きつかったです。
並木:単位もしっかり取ったんですか?
小山:はい、結構成績よかったと思います。それで、4浪目は岩手医科大学の1次試験だけ通りました。
並木:それで5浪目ですね。
小山:はい、父親も筑波でやってる様子を見ていて、「お前も一年間頑張っていたし、さすがに受かってほしいから、好きな塾を選んで行っていいよ」と言ってくれたので、自分で探した結果、ここにたどり着いた感じです。
並木:じゃあ、丸々一年塾に通うってのは初めての経験なんですね。
小山:そうです。それに関しては後悔していますね。駿台も父の勧めってのと、みんなが行くからって理由で何も考えずに行ったので、最初から自分が1年間行くべき塾を選べばよかったなと思います。

仮面浪人か、浪人か

並木:みなさん、仮面浪人するか、浪人するかで迷われるんですが、小山さんはどう思いますか?
小山:僕が仮面浪人を選んだ理由としては、何にも在籍していない状況で浪人すると精神的につらいだろうなと思ったからなんですが、一つ見間違えたなと思うのは、当時医学部受験を目指し始めたときの偏差値って50ぐらいだと思うんですよ。でも、医学部は65ぐらい必要じゃないですか。そこを仮面浪人でカバーしようとすると本当に難しいんですよ。だから、仮面浪人をおすすめできる人っていうのは、あとわずかで届かなかったとか、1次試験は合格したっていう人だと思います。
並木:ご自身は仮面浪人で成功された例ですが、他の人にはお勧めしないですか?
小山:成績次第ですね。10点差位だったら仮面浪人でもいいと思います。何十点、あるいは偏差値も5以上離れている場合は、普通に浪人した方がいいと思います。
並木:結構、迷われる方多いですよね。
小山:親も(仮面浪人を)勧めてくると思いますが、腹を割って話した方がいいですね。自分の成績の状態を話したうえで、浪人させてほしいと。うやむやにすると、結局、自分の望む通りにはならないし、お互いに不満を抱えることになります。今年、自分に関しては腹を割って話しました。つくばに通いながら医学部を目指すのは不可能で、1年間塾に通わせてほしいと自分から伝えました。

並木:小山さんから伝えなければ、そのまま筑波でやっていましたか?
小山:はい、そうですね。
並木:自分から伝えるのが良かったんですね。逆に、仮面していたから良かった事はありますか?
小山:あります。仮面して良かったことは、他の受験生と比べて必然的に勉強時間が少なるため、勉強に頭を使う点ですね。(浪人時の)1日あるからどうするのかと、(仮面浪人の)授業のあと3時間をどう使うのかでは違います。勉強の密度や効率を上げる方法をものすごく考えました。あとは、隙間時間といったものをどう使うかなど、マネジメント能力が上がりました。
並木:少ない時間で結果を出しましたね。
小山:今年は(浪人で)時間があるのに、使いきれなかったです(笑)。
並木:今年の勉強時間はどのくらいでしたか?
小山:机に座って集中している時間は、平均して4時間半だったと思います。
並木:それだけですか?少ないような気がしますが・・・
小山:ただ、それ以外にも勉強に時間を使っていました。例えば、電車の中で、模試の結果を分析を行って、勉強の優先順位を付けたり、普段の勉強での無駄な部分を探したりしていました。これも含めると1日9時間くらいになります。こういったことを365日寝ている時間以外欠かしたことはありません。その時間がとても勉強に活きています。先生も質問内容からそのことがわかったと思いますが、内容を凝縮して、先生に質問していました。
並木:質問の質は高かったんですか?
上田:そうですね、事前に自分で一生懸命考えたということが伝わってきました。
小山:電車の中でペンは使わないですが、頭を使っていました。
並木:よく受験生が電車の中で行う単語帳を見るということはむしろしないんですか?
小山:それは、前の浪人のときに、基礎は完成していたのでしなかったです。自分の勉強時間は短いのですが、浪人していて基礎は身に付けられたと思っています。この基礎というのは、英単語や数学の公式を証明から理解するといった部分です。この基礎は絶対に逃げられない部分で、どんなにつまらなくても繰り返しするしかないですね。でなければ、難関大学には届きません。偏差値40~50の受験生では必要な部分です。
並木:それは今年はほぼ完成されていましたか?
小山:物理・化学に関してはまだ完成していませんでした。英語・数学はほぼ終わっていました。この物理の参考書「宇宙一わかりやすい物理」で、最後まで基礎固めをやっていました。

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