【日大付属】高3-4月 基礎学力到達度テスト 英語の問題構成と学習方針
皆さん、こんにちは。今回は、基礎学力到達度テストの高校3年生、4月の英語試験について解説していきます。
「高校3年生ぐらいにあるテストなんだろうな」と思っていると、甘いです。高校3年生が始まった瞬間に実施される試験です。ですから高2の学年末とほぼ同じようなものと思って対策しないと、たとえ高1の方だとしても時間的な余裕があるとは全く言えません。
勉強を始めるなら、今すぐにスタートしましょう。
皆さんの基礎学対策の初めの一歩となれるよう、問題の傾向と、そして学習の方針・やり方について説明していきたいと思います。

早稲田大学教育学部英語英文学科卒。 第二言語習得法に基づいた音読を重視した英語指導法が特徴。TOEIC945点。英検1級取得。日大付属生への指導経験も豊富で基礎学対策に精通した講師です。☆基礎学対策の詳細はこちら
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問題の傾向
出題内容
出題内容について見ていきます。高3学年、4月の基礎学力到達度テストに出題される大問を並べてみました。
全部で7つの大問があります。
1.リスニング <12点>
2.語彙(短文読解)・熟語 <12点>
3.文法 <10点>
4.語句整序 <8点>
5.会話文 <8点>
6.グラフ読解 <24点>
7.長文読解 <26点>
大問2の「語彙(短文読解)」は、説明文から単語を推測し、解答するという問題です。イメージできない方は実際に過去問を見てみることをおすすめします。
大問6の「グラフ読解」は、グラフとグラフに関係する文章があり、それを参照しながら問題に答えていくというタイプの問題です。
大問7の「長文読解」は結構オーソドックスな、いわゆる”長文読解”というものです。
このような感じで、高3学年4月の問題に1~7までの7つの大問があります。
問題の傾向
問題の傾向として、3つの特徴が挙げられます。
①まんべんなく出題される
②英検3から準2レベル
③正確な読解力が必要
細かく見ていきましょう。
①満遍なく出題される
1つ目の傾向としては「満遍なく出題される」ということです。
過去問を分析してみて、「これだけやっておけば大丈夫だよ」というコツを見つけたかったのですが、残念ながらありませんでした。
なぜかというと先述したとおり、リスニング、語彙、文法、語句整序、会話文、グラフ、長文読解・・・と、とにかく色々な角度から英語力を試してくる問題が出題されます。
ですから「ここだけ対策しておけばいい」というテストではありません。
この「満遍なく出題される」という出題傾向ですが、「そうか、満遍なくなのか」と軽く受け止めてしまうと、結構危険です。
何が危険かというと、例えば、学校の先生に「次のテストの出題範囲は、今までやったことを全部」と言われたとイメージしてみてください。かなり危機感を感じてもらえると思います。
普通テストなら、教科書のレッスン1とレッスン2だけがテスト範囲だったりすることが多いです。しかし基礎学力到達度テストは、これまでやったこと全部が出題範囲になるという感じです。
今までテストごとにその場しのぎの勉強だけをしてきた、という人にとっては結構危険なテストです。
ですから、初めに述べたとおり、早めにスタートしないと間に合わない可能性が高いです。
②英検3から準2級レベルが出題される
基礎学力到達度テストの出題レベルは「英検3から準2級レベル」となっています。
英検のレベルは、
・英検3級=中学3年生くらい
・英検準2級=高校2年生くらい
ですから、総合的に、中学3年生から高校2年生くらいまでの範囲から出題される感じです。
英検3級くらいのレベルがあれば、一応いくらかは得点を稼げます。ただし、大問6のグラフ読解、大問7の長文読解に登場する単語や文法は、英検準2級ぐらいのレベルの問題が出ます。
つまり英検3級どまりの英語で挑むと、大問6の24点、大問7の26点分を、ごっそり落としてしまう可能性があります。そうなると、半分近くの点数を落としてしまうことになります。
なので、英検3級から準2級レベルと言ってはいますが、きっちり点数を取りたいと思ったら、やはり準2級レベルの英語力までは持っていきたいところです。
③正確な読解力が必要
特に会話文の出題内容などを見ると、選択肢が結構紛らわしいです。簡単に絞れるものというより、正確に読解できないと引っかかってしまう選択肢が出されています。
なので、基礎学力到達度テストでしっかりと確実に点数を取るためには、なんとなく単語や文法や単語だけで読んでいこうという感じではなく、しっかりと単語と文法を固めて、正確に読んでいく必要があります。
具体的な学習方法
傾向を踏まえた上で、では対策をするときに何をしていけばいいのか、具体的にみていきます。
①スタートラインを設定する
基礎学力到達度テストの場合、身に着けるべきレベル=ゴールラインはすでに決まっています。
英検準2級くらいまでのレベルが出題されるということですから、英検準2級のレベルの英語力を身に付けることがゴールラインとなります。
ではどこからスタートするのかということですが、このスタートラインは人によって違います。
例えば、高校2年生だけど中学レベルの英語ができていないという人なら、中学レベルからスタートすることが必要になります。また、中学レベルはできているけど高校1年生あたりのレベルのところからはわからない、という方ならば高校1年生くらいのレベルからスタートする必要があるわけです。
こんなふうに、人によってスタートラインは違ってきます。まず自分に合ったスタートラインを設定するということが大事です。ただ、スタートラインを「じゃあどうやって設定すればいいの?」ということです。
1つおすすめの方法があります。それは英検過去問を音読、和訳することです。
英検のホームページを見ると、過去問が掲載されています。しかも1番下の5級から、高レベルの1級の問題まで、全部の級の過去問が載っています。このうち、1番下の級、つまり5級から音読と和訳をしていきます。
例えば5級の文章の音読がスラスラできて、和訳も口頭でスラスラできるのなら、5級のレベルはクリアしていることになります。それから次に4級をやってみるわけです。4級のレベルの部分で音読をしてみて「スラスラ音読できない」「発音できない・意味がわからない単語がある」と思ったら、その方のスタートラインは英検4級ということになります。
このように、英検を下のレベルから音読和訳をしていき、自分がつまずいたと思うところを、学習のスタートラインにしていきます。
この方法で、みなさんそれぞれのスタートラインが設定できます。
②学習法を見直す
ゴールラインとスタートラインが決まりました。あとは走り出す必要があるわけです。
走り出すとは言いますが、どう走り出すかが問題です。
ゴールがあってスタートがあり、ゴールに向かっていくわけですが、どういう手段を使ってゴールに向かうのかというのはそれぞれの自由です。
走って行ってもいいし、自転車で行ってもいいし電車で行ってもいいし、飛行機で行ってもいいかもしれない。どうやってゴールラインに到達するかというのは、その人の自由です。
つまり、どのような学習法を選んで、基礎学の目標点数つまりゴールラインに達するかというのは、その学習者次第なんです。
ですので今、皆さんがもしあまり正しくない勉強法をしているとすれば、学習法を見直す必要があります。その方法だと目的地にたどり着けない可能性があるからです。
特に、いろんな学習法がある中で特におすすめなのが「音読」です。音読というのは、ものすごく優秀な学習法なんです。これ1つやるだけでも英語力がどんどん伸びていくというような学習法です。音読をしてない人としてる人を比べたら、してる人の方が何倍も速いです。それこそ走っている人と、電車で行っている人くらい違います。
音読は学習方法として1つ、とてもおすすめです。音読に限った話ではありませんが、学習方法をきちんと見直してからスタートするということが大切です。
③今すぐ始める
ゴールとスタートラインが決まり、どういう学習方法で進めていくかも決まったとしましょう。あとは、一歩踏み出すということです。今すぐ始めましょう。
この記事を読んでいるということは、基礎学力到達度テストの点数を何とかしようと思い始めてるということです。ですから、その勢いで始めてしまいましょう。
「明日でいいかな」「また今度にしよう」というのは駄目です。「明日やろうは馬鹿野郎」と言いますから、「思い立ったが吉日」で今すぐアクションを起こしていきましょう。
まとめ
皆さんが踏み出す最初の第一歩は、
・スタートラインの設定
・学習方法の見直し
・今すぐ始めること
この3つです。
でも、それでもまだ色々な疑問があったり、音読をどれくらいすればいいのかよくわからなかったりと、色々考えてしまうと思います。
そういうときは誰かに相談しましょう。
学校の先生に相談するのも、もちろんいいと思います。学校の先生以外でも、例えば究進塾の講師はマンツーマンで生徒1人1人に対して、その生徒に合った学習計画を作成しています。
皆さんが基礎学力到達度テストで確実に目標点数に到達できるように、丁寧に指導していきます。
「どうしていいかわからない」「受講に興味がある」という方は、「無料体験授業をご希望の方」からお気軽にご相談ください。