2023/7/20

【日大付属-基礎学力到達度テスト過去問分析】国語の傾向と対策方法は?

 

こんにちは。今回は、日大附属の基礎学力到達度テスト、国語についてのお話をします。

まず、結論を先に言うと、このテストに対しては1日も早く対策をスタートさせることが重要です。どの試験についてもそうだと思いますが、早ければ早いほど打てる手が増えていきますので、こちらの記事を見たら早く対策をスタートさせてください。

講師:粕川優治

上智大学文学部社会福祉学科卒業。大手学習塾で指導経験を積み、国語指導に熟練している講師です。教室の個別指導でも活躍中です。丁寧な指導と、生徒さんの性格に応じた絶妙な距離感を備えたコミュニケーションが特徴です。また、究進塾副代表として進路相談、日大内部進学コースの責任者も兼任しています。
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大問ごとの配点

それでは、ご存知の方も多いかも知れませんが、高校3年生の基礎到達度テストの配点を確認しましょう。

2021年度は新型コロナの影響で4月の試験がありませんでしたが、例年4月、9月で配点が異なっています。

4月 9月
20点 14点
20点 26点
20点 20点
20点 25点
20点 15点
100点 100点

特に注目すべきはやはり9月です。成績の中でもウェイトが高い試験で、4月は全部に20点ずつ振られているのに対して大問ごとに配点が違います。

1.現代文中心の知識問題に14点
2.評論文が主で26点。ウェイトが非常に高くなっています。
3.小説がメインで20点のまま変わりません。
4.苦手な方の多い古文です。25点に増えています。
5.漢文です。古文に続いて苦手な方が多い漢文は配点が下がっています。

対策の優先順位

優先すべき分野

これを見て、普通に勉強しようと思った方は「じゃあ評論と古文を頑張ればいいんだ」と考えると思いますが、我々の考え方はちょっと違います。

というのも、評論の分野は、知識が積み重なれば点が伸びるかと言うと、必ずしもそうは言えないところがあります。恐らくそういったことを痛感されている方も多いと思います。

同じく小説の問題も配点が20点と高いですが、なかなか短期間でなんとかするという科目ではありません。

そうなるとやっぱり試験は「確実に取れるところを取っていく」という勉強の仕方が王道なので、優先順位をつけてみると次のようになります。

4.古文
優先順位が一番高いもの。これはもう間違いなく古文です。
配点が25点と、他と比べて高いということもありますが、それ以上に文章の読みこなしや身につける知識の量が、他の単元と比べて圧倒的に多いです。ですから、古文の点数をとにかく伸ばしていくことが最優先です。

1.現代文中心の知識問題
同じように考えていくと、次は確実に取れる大問1です。配点は確かに低いですが、こちらは満点でクリアする人も非常に多いところです。試験で大問1から解き始める人が多く、自信を持って解答できること、または短時間で解答できるなどのメリットがあります。また、対策が非常に取りやすいところでもあるので、大問1を疎かにするようなやり方は避けてください。

5.漢文
確実に点が伸びるのは、実は大問5の漢文です。覚えるべき知識の量は非常にコンパクトにまとまっています。また、文章の長さは年によって前後しますが、『蒙求』『説苑』といった、比較的有名出典から、教訓のお話の出題が非常に多いので、対策は取りやすいです。

その他の分野の対策

では、論説文や小説文など、他の対策を取る必要はないのか?という事ですが、多読をすることによって、文章を読むスピードは向上できます。また、抽象的な語句、もしくは小説で特有の語句など、そういったものをきちんと整理していけば、知識問題での取りこぼしも減るので、対策を取る必要があります。

大問ごとの攻略法

では、次に大まかではありますが、大問ごとの攻略法について説明します。1~5まで順を追って見ていきますが、とにかく冒頭で伝えた通り、知識についてはみんな誰しも忘れるものなので、必ず早くスタートさせたものを何回も繰り返しやるようにしてください。

1.現代文 知識問題
特に早めの対策と、的確なペース配分、問題の取捨選択が必要になります。こちらは学校で配られる副教材が使える場合があるので、必ずその辺は確認をしてください。注意点として、マークシート方式だから勉強の際に漢字を書かない、という人が非常に多いです。しかし実際には、やはり漢字は書かないとなかなか覚えられません。また熟語の意味についても、それなりに知識として持っていないと、厳しいところがあります。

2.評論文、3.小説
最後まで過去問を非常に大事にとっておいて「直前の力試し」として扱う人が多いですが、1回は必ず過去問をやってみることが大事です。なぜかというと、どういうことが聞かれるのか、どのくらいの速さで読めばいいのかというのは、過去問でなければチェックができません。ですから、例えば平成27年から今のテスト形式になっていますが、27年の9月あたりの問題をやってみるのもいいと思います。ちなみに評論に関しては、言語の話の出題が非常に多いです。次いで社会が多くなっています。小説は近代(明治、昭和初期)の作品がかなり多く出ています。梶井基次郎、井上靖は複数回出題されています。

4.古文
とにかく鍵を握るのは語彙です。具体的に言えば単語ですが、実際には助詞の細かな意味などについても、ちゃんと自分で判断できるようにしなければいけません。ジャンルについては、ここ数年はほぼ説話が出ています。ですからそういったジャンルはどういうふうに読んでいくといいのかという、ジャンルごとの特徴をつかんでおくのも大事です。そして説話が非常に多いからといって、急に出題傾向が変わる可能性もありますので、たくさん文章を読むことが大事です。

5.漢文
漢文は句法が重要です。句法というのは、例えば受身形とか、使役形とか、そういった形で学校で習っているはずですが、とにかく早くこの句法をマスターしないと、文章が自力で読めません。ですから句法をまずマスターするには、やはり早めにスタートをして、ペース配分もしていく必要があります。あとはどこにも言えることですが、たくさん読むということ、これが非常に大事になってきます。

おわりに

究進塾では過去問ももちろん授業の素材として使えますし、私は日大統一テストという昔のテストの時代から色々なテストを見てきていますので、大体こういうことが聞かれるというのは把握できています。

そして最近では予想問題も、特にこの古文と大問1の知識問題については予想問題も作っています。で、ついこの間行われた9月24日のテストで何問かは的中もしています。ですから、そういった基礎学力到達度テストに特化した対策を、究進塾ならスタートさせられます。

授業に来ていただければ、ブログではお伝えしきれない部分、どういう参考書を使ってどういうペースで学習すればいいかということが、もっと明確にお伝えできますのでぜひ一度お越しください。

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