2023/7/14

【高3-9月】 基礎学力到達度テスト 英語 大問1「リスニング」対策

皆さんこんにちは。
今回から基礎学の具体的な対策をご紹介します。

今回は、リスニング対策の解説をします。リスニングというと、日本人は割と苦手なイメージがあります。

「リスニングは全然できない」「できないし苦手だけれど、どうやって対策したらいいかわからない」という人はすごく多いと思います。

そんな皆さんのために、今回はリスニングの対策法についてお伝えします。

講師:細田朗

早稲田大学教育学部英語英文学科卒。 第二言語習得法に基づいた音読を重視した英語指導法が特徴。TOEIC945点。英検1級取得。日大付属生への指導経験も豊富で基礎学対策に精通した講師です。☆基礎学対策の詳細はこちら

リスニング対策は必要なの?

基礎学では「別に満点とか高得点を目指したいわけじゃなくて、最低限取れればいい」という人も、おそらくいると思います。

そしてリスニングの配点は20点です。「最悪そこは落としてもいいかな」と思っている人も結構いるはずです。

そうすると、そもそもリスニング対策というのはすべきなのでしょうか。

僕の答えとしては、英語学習をする上で、リスニング学習は絶対にすべきです。なぜなら、様々な研究で「リスニング力が伸びると、他の技能も伸びる」ということがわかってるからです。

リスニング対策をすると、リスニング力だけが上がるわけではなく、リーディング力、スピーキング力、ライティング力などが上がったりします。しかも、リスニング対策後にリーディングなどを勉強したとき、勉強の成長スピードが上がることもわかっているんです。

リスニング対策をした場合、単純にリスニングの点数が上がるのはもちろん、加えてその後にあるリーディングの対策もスムーズに進めることができ、英語学習の効率が全体的によくなります。

これが「リスニング対策は絶対にした方がいい」という理由です。

リスニングが出来ない原因は何?

リスニングは「できない」と思っている人が結構います。そして、そもそも「なんでできないのか?」ということがわかっていない人がとても多いです。

何でできないかがわかっていなければ、どうやって直したらいいか、どうやってリスニング力を上げたらいいかがわからないのも当然なんです。

リスニングができない原因とは、一体何でしょうか。答えは、自分の発音と音源の発音が違いすぎるからです。

例えば

「Some men are looking at the paintings on the wall.」

という文章を、日本人の人が読んだ場合、

「Some / men /  are / looking /  at /  the / paintings / on / the / wall 」

みたいに、1単語1単語はっきりと読むと思います。特にリスニングがあまり得意じゃない人ほど、英語を1単語1単語で区切って、すごくはっきりと読んでしまったりする傾向にあります。

でもネイティブの人は、1単語1単語全部をはっきりと、辞書に載ってるような発音で喋っているわけではなく、色々な音の変化を無意識に起こしながら喋っています。

音声変化の詳しい話は割愛しますが、例えば

・「men 」のnの音と「are」のar
・「looking」のngと「at 」のa
・「paintings」のsと「on」のo

これらの音が繋がって発音されます。他にも「at the painting」では音が繋がってtの発音が消えたりします。

このように、日本人が「こういうふうに発音するだろう」と思っている発音と、実際にネイティブの人がする発音には、ものすごく大きなズレがあります。発音のズレが大きすぎると、同じ音だと脳みそが認識してくれません。

だから「Some men are」って言われたときに「サム メナーって何だ?どういう単語なんだ?」というように、全くわからなくなってしまうわけです。

リスニングができない人の1番の原因は、実際に流れてくるネイティブの音と自分の思ってる音(特に自分の発音)が、ズレすぎてしまっていることが原因です。

実際に音声を聞いて実験してみたい方は、こちらの動画でチャレンジしてみてください。

リスニング力を上げるには?

では、リスニング力を上げるにはどうしたらいいのでしょうか。

実はこれは非常に単純で「音源と同じ発音を目指せ」ということです。

前項で説明したことを踏まえると、ネイティブの発音と自分の発音が同じになればいいわけです。

完全に同じである必要はないですが、近づけば近づくほど、自分の発する音と聞こえてくる音が同じになるので、どんな単語が使われているかが認識しやすくなります。

リスニング力を上げたいと思ったら、ただ音を聞くのではなく、自分の発音を音源と近づけていく練習が必要です。

リスニング力を上げる学習法とは

では具体的に「どうやったら自分の発音を音源と同じようにできるんだろう」ということが、気になると思います。ここでは、ネイティブの発音と自分の発音を近づけて、リスニング力を高めるための具体的な2つの学習法をご紹介します。

1. シャドーイング

最近は、聞いたことがあったり、学校でやったことがあるという生徒も増えてきているようです。

このシャドーイングは、リスニングにとって「最強の練習法」というくらい優秀な学習法です。

シャドーイングは、音源の後を影のように付いていく練習法です。例えばさっきの例文で言うと「Some men are」と音源が言ったらその後ろを「Some men are」とすぐさま発音する練習法です。

もっと知りたい方は、シャドーイングと検索してみてください。

このシャドーイングはものすごく効果がある練習法であることは間違いありませんが、結構難しいです。リスニングがあまりできず、発音練習をしてこなかった人がいきなりシャドーイングをすると、全然ついていけずに挫折する可能性がすごく高い方法でもあります。

シャドーイングというのは本来、テキストや教科書を見ないで音だけを聞いてついていく練習法です。ですから、音を使った練習をしてこなかった人にとっては、やはりすごく難しいです。

もしやってみて、自分には厳しいんじゃないかと思った場合、少し難易度を下げることもできます。

その方法は、シャドーイングをするときに、教科書や参考書を見ながらするやり方です。

文字というサポートがあるので、普通のシャドーイングよりは圧倒的にやりやすくなります。

2.マンブリング

こちらは多分聞いたことがある人が少ないと思います。マンブリングというのは、モゴモゴと発音するような練習です。

シャドーイングを普通にやると、その音源の音と自分の声が結構混ざってしまうため、やりづらいことがあります。そこで自分の声の大きさをすごく落として、もごもごと小さい声でやると、音源を聞くことに集中でき、すごくやりやすくなります。

シャドーイングをテキストなしで音だけ聞いてできるようになるのが最終的な目標ですが、それが難しい場合にはテキストを使ったり、マンブリングをしてやってみるのがおすすめです。

最終的に、色々な音源を使ってシャドーイングができるようになれば、気づいたときには以前より音が聞こえるようになっていたり、意味がわかるようになっていると思います。

おわりに

以上、リスニング対策の解説をしました。

究進塾では、過去問や予想問題などを使いながら、基礎学力到達度テストの対策をお手伝いしています。

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